偉大なる中国共産党、中国人民のために消滅せよ!   (後半)

②平和を乱す要因の持続性



『三国志』の主人公・劉備玄徳が、時には負けると分かってゐる戦ひをも続けたのは、中国の正統な漢王室が全土を統一して国内を平和に統治するためだった。「劉家は漢王室の血を継いでゐるから、劉備玄徳は中国全土を統一・統治する権利と義務がある」。このやうに玄徳は周囲から薦められ、また智者・諸葛孔明を得て、全土統一のために戦った。



だが、『三国志』を通して、この論理が中国の平和を乱す根本原因となってゐる。初めのうちこそ、玄徳は自分が戦ふことによって民衆が困窮するのではないかと、開戦を躊躇することもあったが、のちには既に指摘したやうに、玄徳は家来の制止を振り切って戦闘を開始した。さらに玄徳死去の後、玄徳のあとを継いで全土統一に執念を持ち続ける賢者・孔明は、敵の魏・呉が相互に領土を侵略することのない状態が三年間続いたのに、「兵力が整ったから魏を攻める」と言ひ出し、周囲が「民衆が疲弊する」と制止し、さらにまた不吉な星の動きがあることを知りながらも押して出兵し、結局、何度出兵しても目的は達成されず、人民は疲弊し始めた。(第7巻。p252)



さらに、そののち、孔明は自分の死が近いことを知るや、知者・姜維(きょうい)を自分の跡継ぎと定め、姜維に兵法の奥義をすべて伝へ、玄徳と自分の志を必ず実現するやう命じて死ぬ。この姜維は孔明の志を実現するために何度も三国の平和を破って出兵してゐる。孔明死亡の後、中国大陸の平和を最初に破っているのは、ほとんど姜維の国・蜀である。(第8巻。p42)



しかも、この姜維は、生前の孔明が民衆疲弊を常に気づかって徴兵期間を半減するなどの工夫をしてゐたことを知り、また周囲の者が民衆疲弊を明確に指摘して出兵を止めたのにもかかはらず、「それは敵の計略だ。敵の計略に、はまってはならない」と言って、魏との戦闘を強硬に続けた。(第8巻。p171)中国の平和を壊し、戦闘を引き起こしてゐるのは、明らかに玄徳・孔明の遺志である。


ついでに付け加へると、この頃、この姜維が将来の中国全土の皇帝に擬してゐた劉禅(りゅうぜん)は、当然、劉備玄徳の子で、このときは蜀の王となってゐたのだが、酒色に溺れて国政を疎かにし、悪臣の言葉を信じて賢臣は朝廷を去るようになってゐた。その結果、姜維は魏の兵に囲まれて死に、劉禅は魏に降伏して蜀は亡んだ。一方、魏の権力者・司馬昭は劉禅を殺すことなく公爵に封じた。翌日、劉禅がそのお礼に司馬昭の邸宅へ出向いた。司馬昭は劉禅をもてなし、魏の音楽を演奏し舞楽を見せた。その時、劉禅とともにやって来た蜀の旧臣たちは、魏の音楽を聞いて心を痛めたが、劉禅はうれしさうだった。皆に酒が回ったとき、司馬昭が劉禅に向って不思議そうに尋ねた。「蜀が恋しくはないのか。」劉禅の返答は、「ここは楽しうござる。蜀が恋しいとは思ひませぬ。」だった。(最終巻。8。p282)



姜維はこのような愚王を中国全土の皇帝位に就けるつもりだったのだ。しかも、『三国志』全体を貫通する玄徳・孔明の論理が、中国の平和を壊し、蜀の民衆さらに中国全土の民衆を苦しめることになっているのだ。だが、『三国志』には、それを指摘・批判している文章は全くない。



一方、『平家物語』には玄徳・孔明の論理のやうな強硬な思想は無い。『平家物語』の終り方は、悪い平家が因果の報いで亡び、静かな世の中がもどったヨというトーン。つまり、本来の静かな平和がもどってきたのだというところで、良くも悪くも『三国志』とは全く異なってゐる。具体的には、清盛の娘・徳子が平家滅亡後、尼になって平家一門の菩提を弔ひ、年月が過ぎるうちに病気になって「南無阿弥陀仏」と念仏を称へ、しだいに声が弱くなると、西に紫雲がたなびき、芳香が室内に満ち、空から音楽が聞こえて人生を終了なさった………で終はってゐる。





③「戦争があるのは当然」といふ無意識の前提



『三国志』全体を貫徹してゐる論理は、今の玄徳・孔明の論理と、本文冒頭の「天下は分裂してゐれば必ず合一し、合一してゐれば必ず分裂する」といふ歴史観だ。この歴史観は本文最後でも再び登場して強調されてゐるが、これは治乱興亡の循環史観だから、「今平和でも、いつ戦争が勃発するか分からない」といふ気持ちに人を導く。といふよりも、「今平和だから、必ず戦争になる」といふ無意識の論理に人を導きやすい。また、自国が敗戦した場合、報復のための戦争を始めることは当然だといふ論理になりやすい。実際、『三国志』の中で報復戦争を当然視してゐる発言は、先に指摘したやうに、温厚な劉備玄徳の口からも飛び出してゐた。このことは、敗戦国民・日本人の中に報復戦争を本気で考へた者が恐らく一人もゐなかっただらうことと対照的である。逆に言ふと、日本人の中国共産党を見る目にも、自分の甘さが相手の顔に映ってゐるのだ。


それでは、『平家物語』はどうなってゐるか。『平家物語』では「諸行無常」だから、積極的な戦争遂行の心情になりにくい。具体的に言ふと、平家滅亡の原因は清盛の悪業であって、源氏や後白河法皇の積極的戦闘思想ではない。とは言っても、『平家物語』も治乱の循環を否定してゐるわけではない。だから、平和のあとに戦争が来るかもしれないという無意識の前提は付きまとってゐるのだが、それが戦争必至の心情にはならないところが、『三国志』と異なる点だ。説明として次元が落ちるかもしれないが、次の日本ポピュラーソングを思へば良いだらう。



       今はこんなに悲しくて 涙も涸れ果てて
       もう二度と笑顔にはなれさうもないけど

       そんな時代もあったねと いつか話せる日が来るは
       あんな時代もあったねと きっと笑って話せるは
       だから今日はくよくよしないで 今日の風に吹かれませう

       まはる まはるよ 時代はまはる 喜び悲しみ 繰り返し
       今日は別れた恋人たちも 生まれ変はって巡り会ふよ

       旅を続ける人々は いつか故郷に出逢ふ日を
       たとへ今夜は倒れても きっと信じてドアを出る
       たとへ今日は果てしもなく 冷たい雨が降ってゐても

       めぐる めぐるよ 時代はめぐる 別れと出逢ひを繰り返し
       今日は倒れた旅人たちも 生まれ変はって歩き出すよ
       まはる まはるよ 時代はまはる 別れと出逢ひを繰り返し
       今日は倒れた旅人たちも 生まれ変はって歩き出すよ
       今日は倒れた旅人たちも 生まれ変はって歩き出すよ

                        中島みゆき「時代」(原文、現代かなづかい)



僕はこの歌よりも、「革命未だ成らず」と語って北京で客死した孫文の執念にシムパシィを感じるが、『三国志』が『平家物語』よりも戦争を当然視し、本質的に戦争を推進する要因を内包してゐることは間違ひないのだ。 






【3】中国共産党よ永遠なれ



君の意見によれば、中国の政治は日本の政治と異なって、文化に導かれないと危険だといふことになるが、それではその中国政治を導いてきた文化といふものは、具体的に何なのか。



もちろん孔子・孟子に始まる儒教や道教などの古典思想だ。 



その儒教や道教は日本の政治思想にも大きく影響を与へたのか。



もちろんだ。特に孔子の言行を記した『論語』は、長く「礼儀・謙譲・寛容・余裕そして正義」を日本人に教へ、今も教へてゐる。



今も教へてゐる?



さうだ。今も日本人に教へてゐる。君が疑ふのならば、『論語』の好きな所を開けて読んでみるがよい。



よし、読んでやらう。「君子は道徳を思ふが、小人は土地や金を思ふ」(里仁)



さうだらう。だから、数年前、日本の領土である魚釣島近海が海洋資源の豊富な海であると分かるやいなや、中国共産党が突然、「これは中国の領土だ」と叫び、乗っ取りをはじめたから、中国共産党は意外と小物であると、『論語』は正直に日本人に教へてゐる。………これが気に入らなかったら、もう一つ、どこでも開けて読んでみたまへ。



「君子は他人の美点を顕して、欠点がなくなるようにするが、小人は他人の美点を隠して、欠点が増えるやうにする。」(顔淵)



その通り。だから、日本からの莫大なODAを今も中国人民に隠し、日本の自衛隊が60年間、外国の土地を一粒も奪ったことがないのに、明日にも日本が世界侵略を始めるかのやうに学校で長年教へ続け、さらに最近、日本が国連常任理事国になりさうだと知るや、突然、「愛国無罪・反日」デモをやらせた中国共産党は、本当は日本の繁栄と平和を妬んでゐるだけの、小物で嫉妬ぶかい政党なのだと教へてゐる。………これも気に食はないならば、もう一つ読んでみたまへ。



「君子は落ち着いてゐて威張らないが、小人は威張って、そのくせ落ち着きがない」(子路)



だから、中国共産党が反日デモで日本に一言も謝罪しないどころか、「責任は全て日本にある」と威張ってゐたのに、欧米諸国のメディアから一斉に批判されると、あわてて国内の反日デモを圧殺して、中国人民からも「反日無罪ではなかったのか」と反発され、しまひには中国愛国者を逮捕するといふ落ち着きのない中国共産党は、自国の人民さえ納得させることができない、小物で嫉妬ぶかく無能な政党なのだと。………もっとやる?



まともに君と付き合ってゐられない。



さうだ。まともに中国共産党を語らうとするから、このやうになるのだ。中国共産党に関しては、一言で十分なのだ。



なんだ、それは。



「中国共産党万歳。為中国人民、早々消滅。」





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