開かれた愛国心と愛国心教育のすすめ   第3回 (最終回)

久しぶりだね。



お久しぶりだ。前回の第2回で君と話して以来、君がなかなか顔を見せないから、どうしたのかと気にしてゐたところだ。



いや、職場の仕事が本格化したので、君と話す時間がとれなくなった。弁解がましいことを言ふやうだが、僕がしてゐる商売は、仕事の準備に大変な時間がかかる。だから、君と会う時間がとれなくなった。ただ、それだけの理由だ。



なんだ、それだけか。僕は、君があまりにも愛国心教育否定論者への悪口を言ふから、それが世間様の反感を買ってしまひ、君のブログが今、炎上しかかってゐるのではないかと思ってゐた。……しかし、さうすると、君が以前に約束してゐた、「太平洋戦争中のインドネシア残留日本兵士あるいはF機関」の史実と意義の説明は、どうなるのか。



君には申し訳ないが、今の理由で、「インドネシア残留日本兵士」についてだけ、しかも簡単に説明することで今回は勘弁してもらふ。しかし、時間の余裕ができたら、必ず詳細かつ正確に再論することを約束する。



それで、「太平洋戦争中のインドネシア残留日本兵士」たちは、一体なにをしたのか。



日本が太平洋戦争に敗れて連合国に降伏したあと、当時インドネシアにゐた日本軍人のうち約1000人の日本兵士が日本に帰らず、インドネシア独立のために現地インドネシアの人々に軍事訓練を行ひ、日本軍の武器を横流しし、実際、インドネシアを再び植民地にしようとやってきた旧宗主国オランダの軍隊やイギリスの軍隊に逆らったり、インドネシアの人たちと共に戦ったりしたのだ。



ふーむ。それで君は、インドネシアが戦後すぐに独立できたのは日本のおかげだ、日本軍はインドネシアで良いことしかしなかったと言ひたいのか。



そんなことは言ってゐない。君はなんでも、すぐに人の言葉を拡大解釈する習慣があるのではないか。当時インドネシアにゐた日本の憲兵たちは悪辣なことをして、現地インドネシアの人々の対日感情を悪化させてゐる。かういふ史実も公平に追求し公開するべきだ。もっとも、日本軍の悪口を言ふのが好きな歴史学者が、既に色々言ってゐるだらうが。………ただし、軍事的に見る限り、これら1000人のインドネシア残留兵士たちの軍事訓練や武器横流しがなかったならば、この時点でのインドネシアの独立は、まず不可能だった。これは間違ひない。もしも、可能だったと言ふ人がゐるならば、日本人だらうとインドネシア人だらうと、僕にその理由や事情を説明してもらひたい。



それで、その残留日本兵士がしたことと、君の言ふ「開かれた愛国心」とに、どういふ関係があると君は言ひたいのか。



日本が敗戦・降伏した時点で、連合国側から現地インドネシア日本軍に命令が下った。日本軍は全ての武器を連合国に渡して、いっさいインドネシア側に渡すなという命令だ。これは、インドネシアを再び連合項側、特に旧宗主国オランダの植民地にするために当然の命令だらう。もちろん、降伏した東京政府は否応なくそれを認め、東京政府の命令としてもインドネシア日本軍に同じことを命じた。命じたといふよりも、敗戦国だから従ふ以外なかった。




それを現地の日本軍人は無視して、日本軍の武器をすべてインドネシア側に流したといふことか。



いや、すべてではない。半分ぐらゐだらうと言はれてゐる。また、現地の日本軍人たちの中にも意見の相違はあって、「日本国が連合国に降伏し、天皇陛下もそれを認めたのだから、連合国の命令に逆らふといふことは、天皇陛下の命令に逆らふことだ。だから我々は全ての武器を連合国に渡して、静かに日本に帰国するべきだ。」といふ意見もあった。しかし、一方、「すでに東京政府が、『インドネシア独立のために日本は連合国と戦ってゐる、日本はインドネシアの独立を支持し、そのための努力をする』と宣言してしまひ、我々もそのつもりで戦ってきたのではないか。それなのに、『日本は負けました。あとは知りません。はい、さやうなら。』などと言へるか。」といふ意見もあり、インドネシアに残留したのは、当然だが、ほとんどこちらの方の日本軍人たちだったのだ。



彼らはインドネシア独立後、日本に帰ったのか?



いや、ほとんどが帰らなかった。先ほどから僕が1000人と言ってゐるのは、独立戦争で死んだり、生き残っても、一時帰国はしたが、インドネシア人となって、現地に骨を埋めた日本兵士のことだ。現在、まだ数人が生きてをられる。



それで、その「立派な」残留日本兵士と、君の言ふ「開かれた愛国心」とに、どういふ関係があるといふのか。



一言で言ふならば、彼らの愛国心は、国を超えてしまったのだ。少し考へてもらひたい。彼らは国の命令に逆らひ、恐れ多くも天皇陛下の命令に逆らひ、将来の日本国家が連合国側から因縁をつけられる原因を作り、家族がそのために世間から白い目で見られ、また、自分は連合国から追及され、(実際、武器横流しの罪などで裁判にかけられて、ギルティとなった兵士もゐた)、さらに、たとへインドネシアが独立できたとしても、自分たちが優遇される保証はなく、ないどころか憲兵隊のおかげで日本軍の評判は悪かったのだから、主導権を握ったインドネシア側に殺されるかもしれなかったのだ。………君は、彼らの行為は人類愛から出た行為だと言ふかもしれないが、そんなものではない。僕は人類愛の崇高な理念を否定するつもりは決してなく、それどころか、神仏の存在を前提としなければ理解できないやうな奇蹟を強く希求する者だが、彼らの行為は、祖国日本を愛する、純然たる愛国心から出た行為だ。そして、その彼らの愛国心は、なんと日本を否定しかねない所まで行ってしまったのだ。抽象的に言ふと、彼らの愛国心は愛国心を超えてしまったのだ。これは開かれた愛国心ではないのか。いや、ひょっとすると、開かれすぎた愛国心かもしれぬ。………余計な話かもしれないが、日本の歴史家が、なぜ彼らの行為を広く世間に知らせないのか、僕は不思議でならない。いわゆる「日本軍による強制従軍慰安婦問題」などは、どこまで本当にあったのか怪しいことまで大げさに取り上げてゐるのに。日本の歴史家やマスメディア関係者は、みな頭が悪いのではないか。



また、君はさういふ悪口を言ふ。君の欠点は、感情にかられて、すぐに反対論者の悪口を言ふことだ。歴史家やマスメディア関係者がインドネシア残留日本兵士の行為を無視するならば、それはそれで仕方ないことではないか。偏向した歴史家たちを無視するのも、大人の態度といふものだ。



いや、さうではない。どこまであったか怪しい「日本軍による強制従軍慰安婦問題」を言ひ出して、右翼の反発を招く危険を冒すくらゐならば、なぜ日本政府と天皇陛下の命令を否定するところまで進んだ愛国心を利用しないのか、と言ってゐるのだ。自分たちが嫌ってゐる「日本」と「天皇」を、やはり嫌いな「愛国心」で否定できる。これを利用しない歴史家たちは馬鹿ではないか、と言ってゐるのだよ。………ともあれ、僕は、これらの問題点について色々言ひたいことがあり、また、調べてもゐるところだが、今回はこれだけにさせてもらふ。時間があるときに、また言ひたいことを言はせていただくよ。






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