靖国神社参拝は当然だが、靖国神社の神主は馬+鹿である     (前半)

ここ数年来、八月十五日が近づくと、靖国問題が世間の関心を集めてゐるが、君はどう思ふか。



靖国問題?靖国問題といふのは、総理大臣が靖国神社に参拝するべきか、するべきでないかといふ問題か。それとも靖国神社にいはゆるA級戦犯が祀られてゐることをどう考へるかといふ問題か。それとも靖国神社の存在そのものが良いとか悪いとかの問題か。それとも中国や韓国が黙ってくれる方法を探り、そのあとはどうでも良いといふ問題か。



少し引っかかる言ひ回しがあったが、すべてをからめて考へれば良いではないか。



ならば、逆に聞きたいのだが、現在、その靖国問題で日本に対して最も活発に抗議活動をしてゐる中国共産党は、いつも中国人民の心情が靖国問題では一つしかないといふ暗黙の前提で語ってゐるが、それは本当か。人口が1億3千万人しかゐない日本でさへ国内世論が二分するやうな状況だ。日本よりもはるかに人口が多い中国で、全国的なアンケート調査でもしたことがあるのか。



今の中国は中国共産党が中国人民の言論の自由を奪ってゐるから、それはないだらう。中国の全人民が実際に、どのやうな意見をどのやうに多様に持ってゐるかは誰にも分からない。




ならば、話のスタートが狂ってしまふではないか。中国人民の気持ちを納得させる方法を探るといっても、実際の中国人民の気持ちが分からないのでは、かへって中国人民の気持ちを逆なでするやうなことになるかもしれない。ひょっとすると、「靖国神社に日本の総理大臣が永遠に参拝しないと決まっても、腹がふくれるわけではない。中国に対してもっと資本投資してODAを増額、さらに今までの円借款をチャラにしてくれるのならば、テンノー参拝もオーケーね」と言ふかもしれないではないか。もしも中国共産党の本音がそれに近いのならば、靖国問題などといって大騒ぎするほどのものは、「中国人民の心」の問題としては何もなかったといふことになる。



君、そんなことを言っても、現実に中国人民全体の気持ちを掴む方法がないのだから仕方がないだらう。それに今の仮定は中国人民に失礼だ。



さうか。さう響くか。失礼になったら謝るとしておいて、僕は中国人民の気持ちが分からない以上に、中国共産党の気持ちが分からないので、また尋ねるが、中国共産党は、靖国神社に日本の内閣総理大臣が参拝するから怒ってゐるのか。



もちろんだ。



では、日本の総理大臣が参拝しなければ、怒らずに、ニコニコ「中日友好」になるのか。



いや、さうではない。A級戦犯が祀ってある靖国神社に日本の総理大臣が参拝するから怒るのだ。



では、A級戦犯が祀ってある靖国神社でも、日本の総理大臣が参拝しなければ、怒らずに「中日友好」か。



いや、それも違ふだらう。靖国神社にA級戦犯が祀ってあるといふことと、その靖国神社に日本の総理大臣が参拝するといふこと、この二つが怒りの原因だ。一つだけなくなっても中国共産党の怒りは収まらない。



A級戦犯を靖国神社に祀らうが、公衆便所に祀らうが日本の勝手だと言ひたいが、それを言ふと話がずれるから、続けて君に聞くが、それではたとへばA級戦犯の御霊だけを靖国神社から出して、「A級戦犯共同便所横墓地霊園」にお祀りすれば、靖国神社に残っている戦犯はB級・C級戦犯しかないから、あらためて日本の総理大臣が靖国神社に参拝しても怒らないのか。



怒らない………と思ふ。 



なぜ、さう言へるのか。



今、中国共産党はB級・C級戦犯について何も抗議してゐないからだ。 



では、これからも抗議しないといふことは、なぜ分かるのか。



………君の発想は中国共産党に悪い偏見を持った発想だ。



さうかもしれないが、君の発想が中国共産党に良い偏見を持った発想かもしれない。



屁理屈を言うな。君がさういふのならば、君はB級・C級戦犯靖国合祀に関して中国共産党が抗議する可能性がある理由や事実を出すべきだ。



中国共産党がA級戦犯の問題を始めて持ち出したのは昭和60年(一九八五)、中曽根総理大臣が靖国神社に参拝した年だ。たしかに、その年の12月27日、当時の駐日中国大使は、A級戦犯の問題さへ解決されれば解決策を見出すことは決して難しくないといふ内容のことを語った。君は、このやうな発言を踏まへて僕に、「抗議しない」と言ってゐるのだらう。しかしながら、同じ年の8月15日、中国の「人民日報」は、「靖国神社は、これまでの侵略戦争における東条英機を含む千人以上の犯罪人を祀ってゐるのだから、政府の公職にある者が参拝することは、日本軍国主義による侵略戦争の害を深く受けたアジア近隣諸国と日本人民の感情を傷つけるものだ」と書いてゐる。



ここで、「人民日報」が「日本人民の感情を傷つけるものだ」などと言ってゐるのは、内政干渉以上のとんでもない心理干渉だと僕は思ひ、また中国共産党は日本を中国領土だと考へてゐるのだらうとも思ふのだが、靖国神社に祭られてゐるA級戦犯者は14名だ。東京裁判でA級戦犯とされた者全員でも25名だから、『人民日報』がいう「千人以上の犯罪人」の中にはB級・C級戦犯が入っているのは当然だ。だから、靖国神社からA級戦犯を外したから中国共産党が怒らずに、ニコニコ「中日友好」となる可能性はないと考へる方が合理的ではないか。………ところで、話がもどるが、中国共産党はA級戦犯を祀ることそのものを怒ってゐるのではないか。もしも、さうならば、A級戦犯は、たとへ「A級戦犯共同便所内墓地霊園」であっても祀れなくなる。



それはない………と思ふ。君が可能性ありだと言うのならば、また証拠を出すべきだ。



僕も今、イエス・ノーの資料をどちらも持ってゐない。研究者に公平に教へてもらひたいと思ってゐるのだが、話を進めて、中国共産党はA級戦犯の子孫がA級戦犯である先祖を祀ることも怒るのか。



それはない。そこまで無茶は言はない。



しかし、東京裁判で死刑判決を受けたA級戦犯7人は、処刑されたあと横浜の久保山火葬場で荼毘に付され、遺骨は遺族に引き渡されることなく、米軍によって砕かれて東京湾に捨てられた。中国共産党もそれに反対しなかった、それでも、中国共産党がA級子孫の祀りを抗議することはないと言へるのか。



ない。日本が中国の属国にならないかぎり、それはない。それをやったら世界中の非難を浴びる。



しかし、中国は日本を自分の属国だと思ってゐるのではないか。あるいは、もうすぐ属国にできると思ってゐるのではないのか。話がずれるやうだが、日本の昭和天皇がなくなって、元号が昭和から平成へと変はったときに、自由民主党の河野洋平衆議院議員といふ中国大使館下足番のやうな男が、中国の誰だったかトップレベルの政治家にあって、わざわざ、「元号を変へますが、よろしいでしょうか」と尋ねて、相手から「それはそちらの決めること」と言はれたことがあった。このとき日本人は誰も騒がなかったものの、もしも中国側が「歴史問題・歴史認識」をもちだして「それは許されないことあるネ」といったら、叩頭代議士河野洋平と自由民主中国党はどうするつもりだったのかと、今も不思議なのだが、このやうな売国国会議員や、中国共産党の鞭で打たれて喜ぶSMマスコミ関係者が垂れ込みしても、ありえないか。



ない。君の言葉はA級戦犯にもマスコミ関係者にも自由民主党にも失礼だ。



僕は右にも左にもバランスをとって話してゐるだけだ。失礼だったら、また詫びるが、………中国共産党はA級戦犯の子孫が総理大臣などの公職についたら怒るのか。



不快感は表明するだらうが、抗議まではしない。抗議したら、A級戦犯の子孫は公職に就くなという、露骨な内政干渉になる。だから抗議はできない。………とは言ふものの、最近、小泉総理の次の総理大臣に誰がなるかといふことに関して、かなり揺さぶりをかけてきてゐるのも事実で、おまけに韓国の大統領も日本の憲法改正に関して待ったをかけるやうな内政干渉的発言をしてきたから、微妙なところだ。



君は中国・韓国のルール違反に関しては、急に冷静な物言ひになるやうなので、僕は少々気になるのだが、それならば、中国共産党は、A級戦犯の子孫が総理大臣などの公職について、自分の親・先祖を家庭の敷地内に個人的に祭って参拝したら怒るのか、しかも、先の「人民日報」は「公職にある者」と言ってゐたのだが、公職と言ったら、日本には膨大な数の地方公務員や教育公務員がゐる。たまたま田舎の無名の地方公務員の先祖が、A級、いやBC級の戦犯であっても同じ事をしたら、どうなるのか。


あまりふざけた質問をするな。君がまじめに靖国問題や歴史を考へてゐるとは思へない。



僕もさう思ふのだ。まじめに考へてゐるのではないのだ。



君は喧嘩を売る気か。



まじめに考へてゐるのではないのだ、中国共産党は。中国共産党がまじめに考へてゐるのは歴史ではなく、現在と近未来だ。中国共産党には現在の都合の歴史しかない。だから、中国共産党は、靖国問題で、「要求するのは、ここまで」という言ひ方を決してしない。だから、僕は、ふざけたことまで君に確認を要求したのだ。



しかし、外交交渉で、自分の要求を初めから限定しないのは中国共産党だけではない。



それは、そのとほりだ。外交交渉で初めから自分の最終目的や手の内を相手国にさらす国はない。しかし、中国共産党は相手につけ入る可能性があれば、日本人の常識を越えてどこどこまでも要求してくるのではないか。



なぜ君はそのやうなことを言ふのか。



中国共産党は、靖国神社の問題を、いつのまにやら「歴史問題」「歴史認識」と話を広げて一般化するのに成功した。日本の歴史認識に問題があるといふのならば、『日本書紀』の神功皇后の条の「一説」に、「日本が朝鮮半島の新羅王を虜にして海辺で膝の骨を抜いて、石の上に腹ばいにさせて、そのあと斬って砂の中に埋めた。………その後、日本の天皇はまた大軍を送って新羅を亡ぼさうとした」と書いてあることを取り上げて、「日本国家公認の歴史書に書いてあるのだから、日本の侵略は間違ひない」と、韓国とタッグを組んで謝罪と賠償を要求することも可能だ。何と言っても日本のマスコミ関係者の中には、天下の反日左翼組がまだまだ健在なのだから、どのやうにでも中国・韓国に尾ひれを付けてチクることはできる。………しかし、………



しかし、どうした。



しかし、同じ『日本書紀』の同じ箇所の「本文」には、日本の神功皇后が新羅との戦闘の前に、日本の兵士たちに向って、「暴力で新羅国の婦女を犯してはならない。降参する者を殺してはならない」と命令し、戦勝の後、新羅の王を殺さうと言ふ家来に対して、「降伏を申し出ている者を殺してはならぬ」といって、新羅王の縄を解いて馬飼ひにしたとも、書いてあるのだ。では、中国共産党はどちらを採り上げるのかといふと、縄をほどひて馬飼ひにした方は「本文」であっても無視するのが、「正しい歴史認識」だ。そのやうな「歴史認識」にとっては、二つの矛盾する説を併記してでも可能な限り正確な史実の保存を図らうとしてゐる『日本書紀』の学問的誠実さなどは、問題外のことなのだ。いや、利用するのに都合が良いだけのものにすぎないのだ。………だから、………



だから、どうした。



だから、さういふ「歴史認識」にかかれば、対華二十一カ条の要求、満州事変での中国人民多数死傷、どこまであったか怪しい南京大虐殺、昭和天皇の戦争責任、昭和天皇の子孫が国の象徴となってゐる、日本の皇室は女性を差別して天皇にしない………ネタは、どれだけでもあるのだ。いや、作れるのだ。日本が反撃してくることはないのだから、あとは日本のSMマスコミ関係者やゴマすり政治家のネタ提供を待って、日本国内の世論に亀裂が走るやうにネタを扱へば良いのだ。





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